※ 絶食と点滴 ※
入院生活


絶食して栄養剤と薬を点滴にて補給していたが、排便回数は特に減らなかった。

飲み薬も有り、点滴として投薬できないので飲むように言われていたが、薬を飲むための水を飲んだ後に腹痛が起こる感じがしたのと、食事をしていないからか食が細くなってきてしまって、薬の塊を飲み込むのが苦痛になってきた。

絶対必要な治療薬関係はなるべく点滴で投薬してもらうようにして、経口薬は飲まないようになってしまった。

排便回数は1日10回前後ぐらいだったが、点滴のみなので出る量もほとんどないという感じだった。

腹痛が酷くなってきた。痛み止めの薬を打ってもらっても効かない時が出てきた。
強めの痛み止めの注射を打ってもらうと何とか治まった。

但し、痛み止めの薬も続けて何回でも使えるわけでなく、3〜4時間の間隔を置かないと次が打ってもらえない。
一度、きつめの痛み止めを打ってもらったが聞かなくて、3時間ほどもだえ苦しみ汗だくになっていた。

たまたま回診に回って来た女医に痛み止めの薬のことを話したら、今のきつめの痛み止めの薬の一段階上にも薬があるが、それはいわゆるモルヒネになるので、よっぽどの痛みで無いと使うことは出来ないがどうするかと聞かれた。

そこまでする必要も無いと思うので、今までどおりの痛み止めで何とか我慢してみることにした。

この1週間から10日間はホントに苦しい日々が続いた。
まあ病人らしいといえば病人らしかったかもしれないが、怪我とかの痛みはある程度我慢できるし、怪我の場所や原因がはっきりしているからよいが、腹の中の痛みは何がどうなっているのかがまったくわからないので、我慢がきかない。

病気自体が完治に向かっているのかどうかもはっきりしないし、色々と看護師やたまに来る主治医にも聞くのだが、もうちょっと様子を見ましょうって言う感じの答えしか返ってこない。

24時間点滴になり、絶食になったが特に食事が出来ないことに対して不満は無かった。
腹痛があったこともあるし、ベッドでの寝たきり状態で運動をまったくしてなかったのでお腹がすくということが無かったからと思う。

但し、このごろは口が寂しくて、何かを口の中で噛みたいという衝動が出てきた。
テレビのコマーシャルや料理番組・グルメ番組でお肉や餃子にかぶりついている画面を見ると、早く自分も食べたいという欲求が大いに出てきた。

昨日あたりから腹痛がほとんど無かったので、お茶を少し飲んでみるが、その後に腹痛ではなく胸が痛み出した。
それ程きつい痛みではなかったが半日程痛みが引かなかった。

看護師や主治医に言ってもあまり相手にしてくれなかったが、夕方になりとりあえず痛み止めの注射を打ってもらって楽になった。
精神的なものだろうと軽く片付けられた・・・

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