※ 余裕の1週間 ※
入院生活


昼過ぎに救急診察に行く。(土曜日は休診日なので)

一通り説明し、入院させてもらうようにお願いする。
先方としたら、土・日は担当医も居ないので入院しても何も処置・治療は出来ないが良いかということだったが、家に居ても仕方ないので入院させてもらうことにする。

ちょうど病室も開いていたのでめでたく入院できた。
もっとも、本人はいたって元気で、1時間おきぐらいに便所に行く以外はまったく普通どおりだ。
病室も便所に一番近いところにしてもらい、準備万端である。

治療方法として腸全体を休ませて、薬の効きを良くする為にも絶食になると聞いていたが、担当医も決まらないので、ご飯はお粥だが、おかずは普通どおりのものが出ていた。

結局、月曜日に担当医が決まって治療方針を聞くことになったが、食欲があり食事が出来るなら絶食せずに投薬をして様子を見るほうが体力も落ちないので、その方針で行くとの事であった。

こちらとしたら、食事ができるほうがうれしいので良かったが、何か入院までするほどの病状ではない気がしてきた。
但し、便所へは相変わらず1時間おき位で、夜中は2〜3時間おき位に行っていたが、腹痛も無いし他の症状も無いので本人はいたって元気だった。

入院して初めてわかった事は、検温して37.3度の微熱があった事である。
普段は36度を切るぐらいの平熱なので、風邪をひいた時でも37度を超えると、多少しんどいのだが、今回は特にしんどいという症状は無かった。

病室は4名部屋で、2名が先に入院していたが2名とも70過ぎのおじいちゃんである。
その内1人のおじいちゃんが色々と話しかけてくれるのだが、こちらの病気の説明をするのが難しく、大腸が炎症を起こしているという簡単な説明をしているのに、大腸ガンなのかって何度も聞いてくる。

そのおじいちゃんは肝硬変で、3回目の入院との事であった。完全に入院慣れしている。2週間で退院出来るので、入院生活も楽しんでいる感じがした。

しかも年寄りは収入・仕事の心配もないし、下手に家にいるより病院にいるほうが看護士がチヤホヤしてくれるのでうれしいみたいだ。

ベッドの位置は廊下側だったが、昼過ぎに窓側の内の一人が退院し、おせっかいのおじいちゃんが窓際の方が景色がいいし(12階建ての12階部分)、少し広く使えるので看護師に言って移ったらどうやって言ってきた。

確かに窓際の方がよさそうなので、看護師に言って移動させてもらった。
夜景がまあまあきれいに見えて、これがなかなか移って良かった!

担当医が5/6に診察してもらった女医に決定。
大腸の細胞検査の結果、「潰瘍性大腸炎」に確定したとの事。

難病指定の病気なので医療費の補助を受けるための書類を準備すれば直ぐに診断書に記入するとの事。
家族に保健所に書類を取ってきてもらうように依頼する。

5/10から投薬している第一段階の薬(ペンタサ)が効くようなら、1週間ほどで退院できるのだが・・・
大便の回数が相変わらず1日10数回なので、第二段階の薬(ステロイド)を明日からでも投薬したいと女医の治療方針。

いよいよ本格的な入院生活・闘病生活である。
早くて1ヶ月、遅くても2ヶ月間ぐらいの入院生活で済めば良いが、どうなるかは今の所全く持って不確定である。

会社を休んでいる間の収入の事や、家族(特に妻)に不安感や不都合な不便な生活を与えてしまっている事など、考えれば考えるほど落ち込んでしまうが、くよくよすればそれでどうにかなるわけでは無いので、兎に角、治療に専念するように心がけた。

入院生活で当然暇になるので、携帯ラジオは持ってきていたが、やはりテレビも欲しい物だ。
但し、レンタルするとそこそこ料金がかかるので、自宅からノートパソコンを持って来ようと思った。

アンテナさえつなげばテレビが見れるタイプのパソコンだったし、PHSカードを利用してインターネットやメールも利用しようと思っていたので丁度いいだろう。

外出届にて2時間ほど一旦自宅に戻り、パソコンと関係機器等を準備して病院へ持参した。
後、特定疾病の申請用の書類も手に入れたので、担当女医に記入してもらうように看護師に言付けた。




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